【特集】『ゲームに登場するお母さんキャラ』10選―ディア・ママ!

皆様、ゲームに登場するキャラクターは父性が強調されたキャラクターが多いように感じませんでしょうか?案外母性的なキャラクターは少数なのでは?といった疑問から今回は10のゲームに登場する10名のお母さんキャラをピックアップして皆様にご紹介致したく思います。

ディアママ!ライフゴーズオン!

◆ヒナワ『MOTHER3
開発元:任天堂HAL研究所ブラウニーブラウン 開発年:2006年 機種:ゲームボーイアドバンスWii Uバーチャルコンソール

――優しくって思いやりのあるお母さん
主人公「リュカ」のお母さんである「ヒナワ」さんは皆からも慕われていて優しく、思いやりのあるお母さんキャラクターです。本作は、戦闘中に流れている音楽のリズムに合わせてボタンを押すことで連続コンボ攻撃となる、サウンドバトルシステムというユニークな戦闘メカニクスを搭載しています。また、作品全体を覆う強い喪失感を伴う物語には涙することもあり得るでしょう。母と息子、父と息子、兄と弟という構図を軽妙かつ叙情味たっぷりに描いた名作です。

イデアFINAL FANTASY VIII
開発元:スクウェア 開発年:1999年 機種:PlayStation

――ママ先生
「ママ先生」という、特定の属性が二つ重なって無敵に見える響きを持つお母さんこと「イデア」ですが、彼女は孤児院で主人公「スコール」達の面倒を見ていたという経歴があります。本作は学園モノのFFという珍しい形式で作られており、主人公達の台詞はややもすると恥ずかしく感じる事もありますが、それこそが青春の、若さの証であり、二度と帰れない時代への郷愁を呼び起こし得ます。何故ならば私達は生涯において必ず若い時代を経るからです。

◆Mad Moxxi『Borderlands 2』
開発元:Gearbox Software 開発年:2012年 機種:PC/PlayStation 3Xbox 360

――ママは超マッド!
シリーズにおけるレギュラーキャラクターの「Mad Moxxi(マッド・モクシー)」は少なくとも三回結婚しており、今作においては酒場を営んでいます。その美貌は整形手術と厚化粧によって保たれているとのことで、息子も娘も超マッドなナイスキャラクターです。また、本シリーズに登場していないものの、息子と娘に加えあと三人の子供も居るそうです。彼女にチップを弾んで良い見返りを期待したプレイヤーも多いことでしょう。

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ソフィーティア『ソウルシリーズ』
開発元:バンダイナムコゲームス 開発年:1996年~2012年 機種:アーケード/PlayStation 2XboxPlayStation 3Xbox 360

――愛と哀しみの女神
初登場時でありシリーズ処女作の『Soul Edge』にて結婚し、シリーズが進むことによって母親となった珍しいキャラクター「ソフィーティア」です。彼女は邪剣ソウルエッジの破壊をヘパイストス神から命じられたことにより、戦いの渦中に身を置くこととなりました。格闘ゲームである本作でのキャラクター特性は、剣と盾を持った立ち回りで初心者から上級者まで扱える万能キャラクターと言えるでしょう。また『Soul Calibur V』にて息子の「パトロクロス」と娘の「ピュラ」が登場します。

◆ノーラ『Fallout 4
開発元:Bethesda Game Studios 開発年:2015年 機種:PC/PlayStation 4Xbox One

――スーパーママは元弁護士
女性主人公でもあり、男性主人公を選んだ場合は妻でもある、母親の「ノーラ」(名称変更可能)です。元弁護士という経歴を持っており弁が立ち、また愛する息子を救う為にウェイストランドを駆け回るスーパーママでもあります。本作において男性主人公を選んだ際には、悲劇的な状況に追いやられてしまう彼女ですが、彼女の結婚指輪を手にして旅立った男性主人公プレイヤーも少なからずいらっしゃったのではないでしょうか。

◆TORIEL『Undertale』
開発元:tobyfox 開発年:2015年 機種:PC

――愛しい我が子よ
本作における母性の象徴「TRIEL(トリエル)」です。彼女は迷える子達を我が家にいざない、保護者たらんとしますが、それについては物語の詳細に触れるのでここでは敢えて書きません。奥深い物語背景が存在しているのは約束できます。彼女は真面目なキャラクターですがユーモアもあり、理想の母親像として描かれているのも印象的です。時に子供を庇護し、時に突き放す彼女に母性を感じたプレイヤーも多いことでしょう。

◆ザ・ボス『METAL GEAR SOLID 3: SNAKE EATER』
開発元:コナミコンピュータエンタテインメントジャパン 開発年:2004年 機種:PlayStation 2PlayStation 3Xbox 360PlayStation Vita

――戦う母
伝説の兵士である「ザ・ボス」は本作主人公「ネイキッド・スネーク」の師匠でもあります。子供を戦場で産み、お腹には帝王切開の傷跡が残っており、それが分かる場面はゲーム中でも重要なシーンとして描かれています。「ネイキッド・スネーク」と「ザ・ボス」という対照される存在、その描かれ方は、本作における時代というテーマ、その移ろいを、悲しみや愛と共に強く印象づけることに成功しました。

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◆チドリ『メダロット弐CORE
開発元:スマイルソフト/ナツメ 開発年:2003年 機種:ゲームボーイアドバンスWii Uバーチャルコンソール

――可愛らしいお母さん
主人公「イッキ」のお母さんこと「チドリ」さんは、ゲーム版ではやや厳しめな口調が目立つお母さんキャラクターですが、多数のメディアミックス版、例えばアニメ版ではゆるめのキャラクターとして描かれていたりします。本作はメディアミックス含めシリーズ作品も多数展開されており、前述したアニメ版から入ったファンの方も多くいるようです。ゲーム自体は、メダルで動くロボットを、数百パーツ存在する部品を組み合わせて作り上げ戦わせる、カスタマイズ性の高いシステムを採用しています。

ビアンカドラゴンクエストV 天空の花嫁
開発元:チュンソフトマトリックスアルテピアッツァ 開発年:1992年 機種:スーパーファミコンPlayStation 2ニンテンドーDS

――天空のお母さん
論戦が起こるやも知れませんが、敢えて「フローラ」ではなく「ビアンカ」を、幼馴染みキャラクターとしてではなく母親キャラクターとして選びました。その理由は、主人公と苦楽を共にしてきた分かり合える存在であり、母親は父親をよく知っているからこそ良い母親たり得るからです。などと申してみましたがフローラ派の皆様本当に申し訳ありません!いずれ別の機会にフローラを選ばせて頂きますゆえ!(ここに「デボラ」が入ることによって事態がえらいことに…)

◆有馬亜由美『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO
開発元:チュンソフトマトリックスアルテピアッツァ 開発年:1996年(オリジナル版) 機種:PC/セガサターンPlayStation 4/PlayStation Vita

――OL継母
PlayStation 4PlayStation Vita向けにリメイクされた、伝説的アドベンチャーゲームである本作より「有馬亜由美」です。彼女は主人公の義理の母親で、関連イベントでは会社での疲れや苦労を吐露したりしますが、その実は、心に弱さを抱えても主人公を愛そうとする母です。本作はアドベンチャーゲームのストーリー構造を視覚化する、自由に行き来する、という革命を起こした傑作で、オート分岐マッピングシステム「A.D.M.S(アダムス)」は複雑に絡み合う平行世界を可視化し、どのルートのどの選択が何に作用しているのか、そういったものを視覚情報に落とし込み、ゲームメカニクスにまで昇華しています。

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いかがでしたでしょうか?皆様、母の日は毎年五月の第二日曜日だそうですね。母の日のプレゼントは定番のカーネーションに加えハンカチなども喜ばれるそうですが、カップケーキのようなスウィーツも人気だそうです。本稿を機にお母さんに思いを馳せてみてはいかがでしょうか?それでは皆様より良いゲームライフを!